第二回は出題者が藤井太洋さんです。「よ・わ・ね」という登場人物の話し言葉がSF創作クラスタのタイムラインを賑わせているタイミングですが、まさに会話が重要な評価対象になります。「スキット」という言葉、知っていましたか?
登場人物同士が交わす言葉は、一般小説以上にSFでこそ重要な小説の基盤です。会話で何がわかるでしょう。ありがちな役割語を使えば年齢と性別、そして「博士」のような職業は簡単に表現できます。だけどあなたたちが書こうとしているのはSFです。物語に描かれる「性別」はLGBTQよりも多様かもしれないし、職業の社会的な意味合いも自明なものとは限りません。言葉を発するのが機械であることなんて当たり前で、下手をすると「個体」でないかもしれないし、時間だって逆に流れているかもしれない。どんな前提だってありうるのがSFですが、それをわずか数行で表現できるのが会話です。
今回のテーマは自由。
ただし、二単位以上の登場人物が最低でも三回以上、魅力的なやり取りをする内容を含んだプロットを提出してください。
これはポッドキャスト本編でも触れていますが、かなりむずかしい課題だったのではないでしょうか? 自由が一番苦しい!
ゲストにお迎えしたのは第二回ゲンロンSF新人賞優秀賞の麦原遼さん。第3期の聴講生でもありますので、投票には参加せず、コメントのみとなっております。
ざっくり結果だけ
梗概
- 「いずれ助詞系女子」伊藤 元晴 2票
- 「揺卵歌【lul-la-bye】」 茶里 裕治 1票
- 「エストラゴンとヴラジーミルが傍観する最中シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソ(ス)ンによる推理のもと五十五九と星月あゆによって長い長い題を付けられた作者を探す6人の登場人物とそれを演じた彼らに訪れた存在しないはずの銃弾をめぐる悲劇的な出来事について書かれた二幕構成の物語、それと外宇宙。」 今井 曖昧 1票
- 「蒼い音、紅い音」 茶瓶 1票
- 「相互理解」 匿蔵まや 1票
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実作
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