ご存知の通り、今上天皇の譲位により、2019年の5月から新しい元号に変わります。平成という時代が終わるまでの数ヶ月、「天皇制」とは何か、「元号」とは何か、国民全員が改めて考える時期となるでしょう。
小川哲
こういった内容に踏み込んで自由に創作できるのは、今だけです。
かなり限定されたテーマですので、「天皇制」や「元号」については可能な限り広義の意味で解釈して構いません。これらの概念を抽象化するのもいいし、遠未来や宇宙人の架空の「天皇制」について書くもの面白いでしょう(もっというのであれば、「SF」についても、広義の意味で構いません)。必要とされるのは、SFを通じて初めて可能になる視点から、「天皇制」や「元号」について真摯に考えることです。
非常に難しいテーマであることは承知していますが、受講生のみなさんの野心的な作品をお待ちしております。
そ、そんなことを言われても……。というわけで、今回は近々終わりを迎える平成に関したエピソードです。はたして、ゲンロンという場でこの難しいテーマをどのように料理するのでしょうか?
ざっくり結果だけ
梗概
- 維嶋津「天は廻る、皇と共に」 2票
- フジ・ナカハラ「式年遷皇」1票
- 宿禰 「血統」1票
- 国分寺崖線 「男系男子塞翁が馬」 1票
- 揚羽はな 「天皇と青い龍」 1票
実作
国分寺崖線「マリオネット俳優」
果たして我々の予想はあたるでしょうか? 今回は選外の実作にも優れたものがあったので、そちらにも言及しています。
本日開催のSF創作講座では、Sci-Fire 2018の販売も行いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
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