クライマックスに驚きのあるSFを作れ

第二回の課題は「クライマックスに驚きのあるSFを作れ」です。梗概および課題はすべて超・SF作家育成サイトから見ることができます。

受講生の皆さんには、これから講座を受けてゆく中で、しっかり考え続けてほしいことがあります。
それは、SFとしての力と、小説としての力を、作品の中で両立させるということです。
皆さんはSFの書き方を学んでゆくことになりますが、それをのせる土台は小説です。SFとしてすぐれたアイデアやビジョン、テーマも、小説として面白く書く意識があるかどうかで、生きもすれば死にもします。
ですから、物語を、自分が設定したアイデアやビジョンやテーマを用いて、クライマックスで読み手をつかむことを意識して組み立ててみてください。SFなので、驚きがあるものとします。
クライマックスの定義は、今のところ、「ラストの少し手前」という位置関係にある盛り上げどころだと単純化しておいてください。

出題者である長谷敏司さんは小説の「商品としての完成度」にこだわる印象があるので、その審美眼を突破できるかどうかがキモになります。

構成

まずはじめに、今回の収録に当たって「猛省を促します」を連発したことをお詫びいたします。調子こいてすみませんでした。傷ついた受講生の皆さんは、飲み代を奢りますので、いつでも言ってください。

収録は2時間弱という長丁場になりました。

  1. 梗概好評 00:00〜
  2. 実作講評 01:47〜

収録中にシェアしたURLとは、飯島モトハさんによるウィトゲンシュタイン特攻服の記事です。

追記

公開後、すぐにご指摘があったのですが、別にパクったわけではなく、似たようなアイデアをかなり前から持っていたようです。

ざっくり結果だけ

梗概選出予想

  1. トキオ・アマサワ『二号TATOOあり vs 極悪怪獣愚連隊』
  2. 火見月 侃『復活』

複数票が入ったのは上記2作品のみでした。

実作上位予想

  1. 沖田征吾(ロバ)『死にたがりのサミィD』

 

さて、我々の予想は当たるでしょうか!?

ダールグレンラジオ #2
ダールグレンラジオ #2
クライマックスに驚きのあるSFを作れ
/

投稿者:

高橋 文樹

小説家。ゲンロンSF創作講座に一期生として参加し、ゲンロンSF新人賞飛浩隆特別賞を受賞。Webプログラマー、DIYerなどの多様な側面を持つ。

コメントを残す